【三重・津】高気圧で楽しむ風向の変化【3月18日】

三重県津市の風


昨日3月18日は春の彼岸入り。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、まさにその通りの暖かな天気が多くなってきました。

本日3月19日には札幌の積雪が0㎝になったことが発表されました。この早さは29年ぶりとのことで春の訪れを感じさせられますが、桜開花予想日は全国的に平年並みのようです。寒くなさそうだったら花見してみたいなあ…。

 

さて、それでは昨日の三重県津市の風の動向を見ていきます。できれば当日のデータを検証していきたいのですが、詳細なデータが出揃うのは翌日14時頃なのです…。

3月18日の津:微風

まずは気象データを確認。風向の変化がわかりやすいように色を付けています。気圧に色を付けているのは、その日の気圧の最高値です。

三重県津市の3月18日の気象データ

最大風速の最大値が4.6m/sという風の弱い日だったようです。また、風向も変わりやすく、典型的な微風の日だな、という印象を抱きました。微風の日の風の考察は影響される要素が多くなりがちでわかりにくいので苦手です。

続いて天気図を見ていきます。

1時~7時:西の風

2019年3月18日6時の実況天気図

 6時時点の実況天気図です。高気圧がいますね。この日の風はこの高気圧に依存していると考えてよさそうです。高気圧からは時計回りに風が吹き下ろしてくるので、西側の700m級の山の方から風が入ってきているようです。

8時~9時:東南東の風

2019年3月18日9時の実況天気図

9時の実況天気図です。

この位置取りで東南東の風というのがいまいち解せなくて、風向がフレている最中の一時的な風だったのかと思いました。ですが、1時間半程度風向が変わることなく、東南東から安定して風が吹いてきているので、風の勢力は安定していたようです。

ということで、等圧線に沿って水色の風が吹いていて、そこから青色の風が伊勢湾の方に流入してきて東南東になっていたのではないかと思います。

10時~14時:東北東の風

2019年3月18日12時の実況天気図

12時の実況天気図です。上の気象データを見るとわかりますが、10時に気圧が最も高くなっているので、高気圧の中心は10時頃に津を通過しています。なので、こちらは中心が通過した後の気圧配置になります。

さて、東北東の風と書いていますが、以前の地形分析で述べたように、津の北東側には1000~2000m級の山が目白押しに立ち並んでいます。というか、日本アルプスの一部なのかな?よくわからないですが高いのがたくさん。

ここまで高いと、強風の風が吹くことはないのですが、微風であれば吹くようです。どこ通ってきているのかって話ですが、山しかないですよね…。

おそらく、高気圧は風が吹き下ろしてくるので、山とか関係なしに風が通れるのではないかなと思います。これが低気圧だったとしたら、地上を通ってきた風が低気圧の中心付近に集まってきて上昇していくので、風は山に遮られて通れないです。

これが強風は吹きにくいけど微風なら吹く理由かな?この仮説が正しければ、気圧配置とか等圧線の間隔によっては順風も普通に北東から吹いてきそうです。

この風が吹くのは高い山々の上に高気圧からの風が吹き下ろしてくるときだけ。つまり、この風向が続く14時30分頃までは高気圧の中心付近が山の上にいたと考えられます。

15時~18時:南南東の風

2019年3月18日15時の実況天気図

そして、15時の実況天気図。海に出たとたん高気圧の移動距離が格段に伸びたような…?正角図法による錯覚?

高気圧から時計回りに吹き出してきた風が等圧線に沿うように吹くので、伊勢湾から風が入ってきました。等圧線の形が変わればあっという間に風が入ってこなくなりそう。