よくわかる天気予報No.3【南岸低気圧】
東京都心の正午の気温は5.7℃でした。この時間の気温としては2月15日(3.0℃)以来の低さで、今日の同時刻の北海道札幌市(6.3℃)よりも低くなっています。*1
本日3月3日は東京マラソンが開催されました。東京マラソンといえば市民ランナーに大変人気のある大会のイメージがあるのですが、この気温の低さに加えて雨も降りました。
体調を崩して棄権。せっかくの大会だから完走したい、と無理してしまって低体温症。
なんてことになっていないか心配です。
南岸低気圧がポイント
さて、この寒さの原因は南岸低気圧。本州の南側を通過する低気圧のことです。
それでは、札幌より東京の方が寒かったという12時の実況天気図を見てみます。
札幌にも東京にも同じ高気圧からの空気が流れてきていたようです。札幌にとっては暖気、東京にとっては寒気です。この矢印は、
高気圧から時計回りに吹き出し、低気圧に反時計回りに吹き込む。
風は等圧線に沿うように吹く(コリオリの力により、ぴったり沿うわけではない)。
の2点を意識して描きました。
このように、低気圧の北側には寒気が、南側には暖気が存在するため、本州の南側を低気圧が通過する際は本州各地の気温が低くなります。