関東地方で気温が下がるパターン【今日の天気】

気温低下のパターン


今日は全国的に冷え込む日でした。北海道では積雪に残るほどの雪が降り、関東地方では昨日と比べて10℃以上気温が低くなった場所もあるようです。

なんとなく天気図を見てみると、この冷え込みについて新たな発見がありました。

 

関東南海にて低気圧の発生

2019年3月23日の実況天気図

関東地方の南側にある気圧の谷に注目して、赤色に着色しています。一日通して、同じ場所に気圧の谷が存在し続けていることがわかります。そして、15時の実況天気図ではその辺りに低気圧が描かれています。

その直前の12時の実況天気図を見ていきます。

2019年3月23日12時の実況天気図

大陸にある高気圧からの風の流れを水色の線で描きました。割と適当なのですこしおかしいところあるかも…。

とりあえず、気圧の谷の辺りで、風が反時計回りの動きをしていることがわかります。反時計回りに吹く風といえば、低気圧。ということで、3月3日同様、低気圧の発生が地上天気図からも予想できる日でした。気圧配置はかなり違うけれども。

関東南海は気圧の谷ができやすい?

3月の天気図を見ていると、太平洋上に低気圧があるとき、寒冷前線の隣に、気圧の谷が存在し、関東南海上にかかっていることが多いように思いました。

私の中のイメージでは、気圧の谷のあるところに寒冷前線が描かれていることが多いはずなのですが、3月の天気図では気圧の谷とは少しずれたところに寒冷前線が描かれていました。3月というよりは冬の特徴なのかな。

ということで、今年の3月にあった同じパターンの天気図を集めてきました。上から順に3月5日、8日、12日の9時の実況天気図です。

2019年3月5日9時の実況天気図

2019年3月8日9時の実況天気図

2019年3月12日9時の実況天気図

・高気圧が大陸にいて、低気圧が太平洋上にいる

寒冷前線の隣に低気圧がある

と、共通点が窺えると思います。

しかし、この3日分の気象データを見てみたのですが、前日と比べて関東地方の気温が低くなった、とは言い難いです。今日は昨日と比べて10℃以上下がっていますから、何かが違う。この違いを考えていきます。

ここでもう一度今日の天気図を見てみます。

2019年3月23日9時の実況天気図

寒冷前線が気圧の谷と重なっていて、途中で気圧の谷から外れています。上3つとは少し違う形です。

実は、この気圧配置に既視感を覚えていました。以前、2月26日の天気予報をしましたが、その日の天気図とかなり似ているのです。

今日の天気図は2月26日に似ている

f:id:goweather:20190323185400p:plain2019年2月26日9時の実況天気図

左が今日、右が2月26日の9時の実況天気図です。

  • 高気圧が大陸にいて、低気圧が太平洋上にいる
  • 寒冷前線が気圧の谷に重なっているが、途中から外れている

という共通点が確認できます。

2月26日はこの気圧の谷により、関東地方に東寄りの風が吹き込み、雨を降らせました。そして、前日と比べて5℃近く下がっている。

今日も同じく雨やあられが降り、前日と比べて10℃以上下がっている。

 気圧配置も似ていて、作用も似ていますので、今日の天気図は2月26日のものと同じ分類にしてよさそうです。パターン発見です!