風を学ぶ【はじめの一歩】
春先の札幌はとにかく風が強いです。天気予報で気温だけを見て、春の格好をして出かけると確実に後悔します。
天気に興味がないころはとにかく天気に対して受け身で、なんでこんなに強い風が吹くんだろう、寒くて嫌だな、くらいにしか思っていませんでした。
今となっては、北風だからもう低気圧は通過したのか、などと強風を楽しんでしまう始末ですが、これもまた天気を学ぶことの利点だと思います。(低気圧は反時計回りに風が吹くので、北風が吹くのは低気圧の西側。つまり、低気圧の中心が通り過ぎた後。)
ということで、風についても一つずつ学んでいきます。
見出しがクイズになっているので、( )に入る言葉を考えてみてください。
風とは、空気が( ① )方向に移動すること。
A. 水平
空気が垂直方向に移動することを対流、水平方向に移動することを移流といいます。そして、移流のことを一般的に風と呼びます。
風は2つの要素で表すことができる。風速と( ② )。
A. 風向
風速と風向の2要素で表される、と聞くとピンときた方もいると思いますが、風はベクトル量ということになります。
ベクトルとは大きさと向きを持つ量のことです。矢印で描くことができるもの、と考えてよいです。風について話すときに「北風が強くて寒い」などと言うと思いますが、
北風が強くて寒い→大きさ
北風が強くて寒い→向き
と、見事に風の2要素が用いられています。
一般的に、風速を表す単位は( ③ )。
A. m/s(メートル毎秒、秒速ともいう)
おそらく数字だけ見ても具体的にどのくらいの強さかわからないと思うので、個人的な感想を。
5m/s以下→穏やかな日。風の存在を特に意識することはなさそう。
5~7m/s→髪が風に吹かれて直す。少しストレスを感じる。
7~17m/s→寒い。髪が風に煽られても直そうとすることをあきらめる。
17m/s以上→熱帯低気圧の最大風速がこれ以上の時、台風と呼ぶ。家から出たくない。
南に向かって吹く風の②は( ④ )。
A. 北
風がやってくる方向が風向です。北風は北から吹いてくるから寒いし、南風は南から吹いてくるから暖かいです。ちょっとややこしい?
一般的には16方位、稀に36方位で表されます。