今日は冷え込みますね。って言う日【シベリア高気圧】
冬の特に寒い日は、「大陸の寒気が張り出してきています」なんて言いますね。
実はその寒気、普段目にする天気図からでも見ることができるのです。多少のずれはありますが、どの地域が冷え込むかくらいは確認できます。完全に我流なので参考までに。
実際に見てみる
それでは記憶に新しい、年末大寒波の時の天気図を例に見ていきます。
2018年12月29日9時の実況天気図です。この日は東京で今季初の氷点下を記録した、冷え込みの厳しい1日でした。
寒気の範囲は青い部分です。寒気の範囲は、大陸側に閉じている等圧線の内側としています。実際の気温と照らし合わせても大きくずれていたことはないので、とりあえずはこれで良し。
これを見ると完全に西日本、東日本に寒気がかかってきています。北日本は寒気の範囲から外れていますが、だからといって北海道より東京の方が寒いのか?というと、答えは当然ながら否。
気温のベースを決める要素はここからは拾えないです。別の情報を仕入れないとわかりません。それでは、この寒気の範囲は何を示すのか。
ベースではないということは、サブ要素になるわけですが、これは気温のブレを表しています。つまり、いつもと比べて冷え込むか否か、がわかる。
2018年12月、東京の観測所での平均最低気温は4.7℃でした。しかし、29日の朝方は非常に冷え込み、-0.7℃を観測。これは12月中1番の最低気温です。
上の天気図の寒気の範囲から読み取れるのは、この冷え込みになります。
最近はもうすっかり暖かくなってきました。もし寒さを感じる日があったら、寒気の範囲をチェックしてみてください。
*天気図は気象庁の過去データからの引用